No.15    <頒布室へ戻る>


 「箸とスプーンの枕」 3本組



       



      



■ 着想
 最近我が家では食にかかわる身近なものと漆について考えている。ウィリアム・モリスが結婚して暮らしの様々な調度や雑器、そして壁紙に至るまで市販のものに満足できず、すべて手作りすることになり、結局美術工芸家になってしまった話は有名であるが、ほんのちょっとだけ共鳴していろいろなものづくりに挑戦している。食卓がもう少し落ち着いたものになればいいなと思っている。

■ 胎
 重みのある黒檀に2箇所の窪みをつけ、全体を摺り漆で仕上げました。裏面は洗い朱で軽く、それ自体がテーブルの上で密やかに主張するように配慮しました。

■ 技法
 金のぼかし蒔絵  一番奥 
 金の大きな平目紛を置いて呂色漆で仕上げた  手前
 鮑貝を貼り、呂色漆で仕上げた  中間
 全体の統一感を保ちながらそれぞれがイメージを共通に保つような配慮をした。


■ サイズ
 11×2.5×1p

■ コメント
 食事の場面が確かに変わりましたので、それなりの意義が認めら、まず成功でした。3本組です。

■ 販売価格
 9万円(3本セット)